1/24/2016

「あ!そうか!」

西日本を中心に、大変な猛吹雪だそうですね。

吹雪お見舞い申し上げます。

大雪に慣れていない地方の方は、びっくりなさっていることでしょう。オホーツクも先週は2日間ほど、外に出たら息ができないほどの強風と雪でした。学校も休校。道路は各地封鎖。交通もストップでしたが、翌日からは、いろいろな機能があっという間に快復して、さすがの「雪国」です。

学校がお休みの数日間は、地元の中学では3年生の最後の「定期テスト」期間で、テストの日程が延びて、「ほっとしたり」「そわそわしたり」だったかもしれません。

今回、英語の範囲は「関係代名詞」。冬休みのレッスンやテスト前の補講レッスンでも、重点的に復習しました。

「関係代名詞」について、比較的英語を聞きなれたり読みなれたりしている子どもたちにとって、一番のとまどいは、、、

「日本語にしようとするとなんだか、しっくりこない」

ということのようです。「言いたいことの意味はわかるんだけど、きれいな日本語に変えようとすると、頭の中がゴチャゴチャになる」そうで、これは、ごもっとも。

英作文でも「へんな日本語からの英語への変換」が、なんだか「気持ち悪い」そうです。

(でもねー、私が習ったン十年前は、関係代名詞の部分は「~のところの」なんて、へんな日本語入れて訳してたんですよー。例えば、「私はジョンが昨年書いたところの歌を知っています。」とかね^^;それを思えば、とってもシンプルになってますよー。)

そんな彼らも、実は小学生のころから「関係代名詞」の入った文とは、なじみ深いんです。今回も、「目的格」の文で、行き詰った子に、この文を言って、ホワイトボードに書いたところ、、、、

「あ、そうか!わかった!」

でした。説明ゼロで、「わかった!」っていうのは、どうしてかなー?それから、その「わかった!」の中身も気になるところですが、「わかった!」というのだから、それでよさそう(笑)。

書いた文章は、

These are the stamps that Father got at the shop.でした(笑)。

似たようなケースで、

The gold made the old man happy.という第5文型の文章も、「あ、そうか!」率が高い文。

どちらも、B.B.カードで遊ぶと、「いやになるほど」言ったり耳にしたりする文章です。(「いやにならないように」工夫してレッスンしてますが。

こうした「コアになる文章」をしっかり「蓄えてから」文法学習にはいると、その子、その子のタイミングがあった時点で、「なんだか、わかる」感覚で、理解していく様子、この10年で、出会った子ども達が見せてくれています。


1/17/2016

それぞれの英語の形(冬休み特別レッスン)

昨日、今日と大学受験生はセンター試験がありましたね。オホーツクは寒さが厳しかったものの、両日とも好天でほっとしました。リトルハウス英数クラブからも受験者がいたのですが、まずは終わって何よりです。


センター受験生の皆様、ひとまずお疲れさまでした。

道内では、先週末や明日から新学期がスタートという学校も多いのですが、冬休み中のリトルハウスでは、高校受験生を中心に特別レッスンを行いました。

英語クラスは、毛色の違う2クラス。

ひとつ目のクラスでは、テストでの英語に苦手意識がある生徒さんに向けて、「リスニング」を中心にプログラムを作りました。

「英語は言葉」なので、基本は「音声」。そして、定期テストや学力テスト、受験でも必ず「リスニングテスト」があります。ところが、あんまりトレーニングをする機会がないようですね。

レッスンでは、ユーモアたっぷりのリスニング教材にクイズ形式で取り組んだあと、本文をリーディング。さらに音声だけを聞きながら一緒に言ってみたり、本文の内容を目で確認しながら一緒に読んだりして、たっぷり英語を音声もまるごと学びました。

問題集英語だけでは、つかみきれない「イメージ」も音声が一緒だとわきやすいですね。

このクラスは「高校受験対策と定期テスト対策も兼ねて、文法問題にも取り組みました。

ふたつ目のクラスは、小学生からリトルハウスのレッスンを受講し続けてくれている女子4人組。こちらでは、定期テスト対策・受験対策として、文法事項の復習もする一方、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの全ての要素を組み入れたプログラムとしました。

「自分たちが言いたいこと」を一生懸命英語で伝えようとしている姿は、生き生きとしていました。とっても楽しかったです♪

高校受験生は今の時期、どうしても目先の「テスト」への対応がメインになりますが、「英語力」とは、「テストでいい点数をとること」だけではありません。その先にある大事なことを忘れずにいたいものです。

「問題集」ありき、ではなく、生徒さん、ひとりひとりがその時々に必要としていることに目を向けてプログラムを組み立てる作業は、難しくもありますが、やりがいがあります。

さて、新学期、どんな日々が待っていることでしょうか~。






1/11/2016

記憶力と理解力

小中高生の英語レッスンに加えて、大人の方には、主に「やさしい英語の本」を貸し出すことで英語力をアップするお手伝いをしています。

現在、北見で多読カフェを月に一回、そして自宅での「多読カフェ」をだいたい月に一回開催。それに加えて、遠方の皆さんには、本を輸送する形で貸し出しをしています。

昨日、返却されてきた荷物の中にあったメッセージです。

「記憶を増やすことは難しいですが理解力は向上していると思います。」

70代の男性です。絵本多読を続けて丸々4年になりますが、こんな実感を仰るほどになりました。

単語やフレーズを「覚える」ことを強いる「お勉強」だと続かないことでも、楽しみながら絵本を読み、附属のCDを聴くことで、確実に力になっていることをお感じのようで、とても嬉しいです。

写真は、今回返却分の本たち。さて、次回は何をお届けしましょうか~。わくわくする瞬間です。


1/04/2016

ハッピー指数?

穏やかな新年を迎えているオホーツクです。

年末年始、いつもよりもテレビを見る機会がありました。その中から、「お!」と感じたセリフや言葉をメモしておきます。(記憶からの書き起こしなので、正確ではありません。ご了承ください。)

★「落語はまずは、メロディとリズムだ!本から覚えるな!」(TBSドラマ「赤めだか」)

ビートたけし扮する立川談志が、修行中の談春(二宮和也)にむかって放つセリフ。口伝で継承されてきた落語ならでは、、、の一言ですが、名人と呼ばれる人の落語は、たしかに良質な音楽のような耳障りのよさがあります。

つまり、、日本語も英語も「音」、それも「単音」ではなく、流れるように、メロディのようにつらつらとつながる「文章」というかたまりが、からだに染み渡ったところで、はじめて個々の「単語」や「意味」がのっかってくるってことですね。

B.B.カードで英語のリズムや流れをしっかり吸収しているこどもたちは、その後の英語学習が、あるときから飛躍的にらくちんになるみたい。そんな例をたくさん目撃してきました。

B.B.カードを使っててよかったな~。

なーんてことを、二宮くんのうるうる顔を見ながらぼーっと考えていた年末。

★「(秋の駅伝大会で惨敗したとき)できなかったところばかりさがしてたことに、気づいて、これはダメだと。『去年のチームはこうだったのに』とか、ネガティブになっていた。それがいけなかった。そこに思い至り、『こんなことができるようになった』『このチームはここが凄い!』と見方を変えることができた。それが、今回に結びついた」
(箱根駅伝実況アナウンサーが、青山学院の監督の言葉として紹介)

この監督、昨年は「わくわく大作戦」とか今年は「ハッピー指数」とか、キャッチーな言葉を使うのが上手な方ですが、いまどきの学生を「その気」にさせる名伯楽のようですね。そして、上の言葉にも「その気にさせる」ヒントが。

子供たちの様子をみていると、学年ごとに「カラー」があって、前の学年では、問題なくクリアできた課題が、次の学年だと、なんとなくもたもたしてしまう、、などというケースがよくあります。また、兄弟姉妹の間でも「お兄ちゃん(あるいは、弟くんは)すぐにできたのに、、」なんてこともあるかもしれませんね。

でも、それは、今目の前で「困っている子」とはあまり関係のない評価。「できないこと」にどうしても目がいきがちですが、「できるようになったこと」をクローズアップすると、その場の空気がすっと変わります。

B.B.カードでのレッスンですと、たとえば小学校低学年からスタートして、そのまま中学生になってもカードを使い続けます。そうしたら、「あれー、こんなことができるようになった!」の連続。それぞれの成長を見守ることができるんです。(ちなみに青学がここまでくるのに10年。何事かを成すにはそれなりの時間がかかるというのも感じました。

B.B.カードを使っていてよかったな~。ハッピー指数300%。

なーんてことを、ぼんやり思った年始。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。