3/12/2014

ハンバーグ作りと英語

リトルハウス英数クラブでは、毎月「教室だより(Little House News)を出して、レッスンの報告をしています。その他に、英語や、こどもにまつわることで、ひらめいたこと、考えたことなども紹介しています。以下は、最新号から。。。



        たまねぎが先か?パン粉が先か?

中1の定期考査、「家庭科」の問題に、「ハンバーグをこねる手順」を書くものがありました。肉をこねたあと、たまねぎを入れるのが先なのか、パン粉を入れるのが先なのか?うむむ、、、即答できない(汗)。

この問題を見て、感じたことは、学校で学ぶ「英語」ってもしかしたら「家庭科」と似ているのかも、、、ということでした。「ハンバーグ作りの手順」がわかるということは、例えば過去形や未来形の使い方がわかるということ。大事なことですよね。テレビ番組で、若い女性に「料理」を街角で作らせてみる、、、っていうのがありますよね?「トライ娘」という企画だったでしょうか?ハンバーグを作ったことがなかったら、きっと肉をこねないで、そのままひき肉いためになっちゃったりするケースもあるかもしれません。それは、「とりあえず単語つなげてみるか~」で、意味不明の英語を使っちゃうのと似ています。一方、大筋、ハンバーグの作り方がわかっていたら、たまねぎが先でも、パン粉が先でも、場合によってはパン粉を入れなくても、ハンバーグはできます。実際、おうちで作るハンバーグは、いろんなバリエーションがあるでしょう。それでも、美味しかったらいいんです。ところが、、、家庭科のテストでは、、、教科書どおりの手順を書かないと×なのでは?逆に言うと、ハンバーグを作ったことがなくても、教科書丸暗記しちゃったら、テストで100点!っていうこともありえますよね。

つまり、、、教科書丸暗記。ワークブック丸暗記、、、、で英語のテスト100点でも、、、実際、使えるの、その英語?というのが、過去ン十年間の日本人の英語の課題です。(どうして、これが解決しないのか?は、いろいろ複雑な事情があるのですが)

私としては、テストで100点満点だけど、ハンバーグを作ったことがないよりは、テストでは70点でも、そこそこ美味しいハンバーグを作れればいいんじゃないかな?と思います。ただ、「作り方」は知っていないと「トライ娘」みたいになっちゃいます。ここが大事。学校(あるいは英検)でテストされる英語力は、英語の「知識」としては、必要。これは確か。どういう風にすれば過去形になるのか、未来形になるのか、それはとても大切なものだけど、その知識があること=英語が使えるとか、英語力があるということではありません。英語は言葉。生きた形で使えるように自分を鍛えていく必要があるということです。そして、それは、料理の手順を学ぶのと一緒で、ひとつひとつ、経験として使って(=見て、聴いて、書いて、話して)いきながら身につくもの。学校では「知識」を、リトルハウスでは「使う」トレーニングをたくさんしましょう!ついでに、美味しいハンバーグも作れるようになろう!